Airffic World
AI で自動飛行するドローンの、運航を管理する
機体が自分で判断して飛ぶようになるほど、人の側には「今どこにいるか」を把握し、「何が起きたか」を後から辿れる仕組みが要ります。飛ばす技術と、見届ける技術は別のものです。
はじめに:このサービスが担う範囲
誤解のないように最初に書きます。Airffic World OS は、ドローンを自動で飛ばすサービスではありません。航路の生成や機体の制御は行いません。
担うのはその隣です。飛んでいる機体から送られてくる位置・高度を受け取り、 リアルタイムの地図に映し、履歴として残す。飛ばすのは機体、見届けるのがこの基盤、 という分担になります。
| 担い手 | 内容 | |
|---|---|---|
| 自律飛行の制御 | 機体・フライトコントローラ | 航路に沿った飛行、障害物の回避 |
| 運航の把握 | Airffic World OS | 位置・高度のリアルタイム表示 |
| 記録の蓄積 | Airffic World OS | 飛行履歴の保存と参照 |
| 許可・承認 | 国土交通省の手続き | 飛行の申請と承認 |
自動で飛ぶほど、把握する仕組みが要る理由
操縦者が目で追っている限り、機体の位置は見ればわかります。 ところが目視外飛行や自律飛行では、その前提が消えます。 機体は自分の判断で飛び続け、人は画面越しにしか状況を知りません。
このとき必要になるのが、機体側から能動的に「今ここにいる」と送り続ける仕組みです。 これがテレメトリです。位置・高度が届き続けていれば地図の上で追えますし、 届かなくなったこと自体も異常の手がかりになります。
そして飛び終えたあと、その記録が残っていることが次に効いてきます。 何かあったときに経路を辿れるか、日常的に運航の傾向を見返せるか。飛行中の把握と、飛行後の記録は、どちらも同じデータから生まれます。
つなぎ方:位置情報を送るだけ
接続に特別な機材や専用の SDK は要りません。緯度・経度・高度を HTTP で送るだけです。 機体側で使う言語もハードウェアも問いません。
- 01機体を登録して API キーを受け取るパイロットコンソールで機体名と ID を登録すると、そのアカウント専用のキーが発行されます。
- 02機体から位置情報を送る緯度・経度・高度・時刻を POST します。curl でも、Python でも、機上のコンピュータからでも構いません。
- 03地図で確認するデータが届いた瞬間に地図が動きます。ポーリングも待ち時間もありません。
送るデータ
| 内容 | 備考 | |
|---|---|---|
| drone_id | 機体の識別子 | 登録した機体と結び付きます |
| latitude | 緯度 | -90 〜 90 |
| longitude | 経度 | -180 〜 180 |
| altitude | 高度(メートル) | 0 以上 |
| timestamp | 時刻 | 省略時は受信時刻を使用 |
実際のリクエスト例とレスポンス形式は開発者ガイドに掲載しています。
データの扱い
飛行の経路は、事業の内容がそのまま表れる情報です。どこを、いつ、どの頻度で飛んでいるか。 他社に見えてよいものではありません。
すべてのデータは転送時・保存時の両方で暗号化され、行レベルのアクセス制御によって、自分のアカウントに紐づくデータにしか到達できません。 これはアプリケーション側の実装ではなくデータベース側の制約として効くため、 仮に API の呼び出し方を間違えても他人のデータが返ることはありません。
よくある質問
Airffic World OS はドローンを自動で飛ばしてくれるのですか?
いいえ。飛行そのものの制御は行いません。担うのは、飛んでいる機体の位置・高度を受け取り、リアルタイムの地図に映し、履歴として記録する部分です。自律飛行の制御は機体側やフライトコントローラが行い、その結果を把握・記録する層を Airffic World OS が受け持ちます。
どんな機体でも接続できますか?
できます。接続方法は緯度・経度・高度を HTTP で POST するだけなので、機体のメーカーや、機体側で使っている言語・ハードウェアを問いません。既存の機体に手を入れず、送信部分だけを足せば動きます。
複数の機体を同時に追跡できますか?
できます。機体ごとに ID を割り当てて登録すれば、フリート全体の現在地が1枚の地図に並びます。1機でも100機でも操作は変わりません。
飛行データは他の利用者から見えませんか?
見えません。データは転送時・保存時の両方で暗号化され、行レベルのアクセス制御(RLS)によって、自分のアカウントに紐づくデータにしか到達できない仕組みになっています。API キーも本人以外は参照できません。
レベル4飛行の許可申請に、この記録は使えますか?
申請そのものは国土交通省の手続きに従う必要があり、本サービスが代行するものではありません。ただし、飛行の日時・経路・高度が自動的に記録として残るため、運航記録の整理や社内での振り返りには利用できます。制度上の要件は必ず一次情報でご確認ください。
導入にどれくらいかかりますか?
アカウント作成は Google アカウントで1クリック、機体の登録と API キーの発行はその直後に行えます。あとは機体側から位置情報を送る処理を書けば、その時点で地図に反映されます。