Checklist — 印刷して現場へ
ドローン飛行前チェックリスト
飛ばす日に、上から順に確認します。前日、出発前、離陸前、飛行中、着陸後。事故の多くは、この一枚のどれか一行を飛ばしたときに起きます。
使い方
ブラウザの印刷(Ctrl+P / ⌘P)で、そのまま A4 一枚に収まります。 数値——風速の上限、バッテリーの電圧——は機体ごとに違うので書いていません。取扱説明書の値を、この紙の余白に書き込んでください。
制度の背景は「ドローンを飛ばすには」に、申請や地図の窓口は「毎回開くサイト一覧」にあります。
1. 前日 — 机で
- 飛ばす場所が、空港周辺・150m 以上・人口集中地区・緊急用務空域に当たらないか地図で確認した(当たるなら許可を取ってある)
- 飛ばし方が、夜間・目視外・30m 未満・催し物上空・危険物・物件投下に当たらないか確認した(当たるなら承認を取ってある)
- 土地の所有者・管理者、公園や河川なら管理者の同意を得た
- 特定飛行なら、DIPS 2.0 から飛行計画を通報した
- 天気予報を見た。強風・雷・雨の予報なら中止を決めた
- 機体登録の有効期限が切れていない。登録記号が機体に表示されている
- バッテリーを満充電にした。予備も含めて本数を数えた
- 送信機・スマートフォン・タブレットを充電した
- SD カードの空き容量を確認し、前回のデータを移した
2. 出発前 — 家・事務所で
- 機体・送信機・バッテリー・予備プロペラ・工具・着陸パッドを積んだ
- 許可・承認書(または DIPS の画面)、機体登録の証明、技能証明があれば持った
- 保険証券の連絡先を控えた
- 飲酒していない。体調が悪くない
- 同行者がいるなら、役割(操縦・監視・記録)を決めた
3. 現地・離陸前 — 飛ばす場所で
- 周囲に人がいない。いるなら 30m 以上離れている、または立入管理をした
- 上空に有人機・鳥・電線・建物の張り出しが無い
- 風を体で感じた。取扱説明書の上限を超える風なら飛ばさない
- 機体の外観に割れ・緩みが無い。プロペラに欠けが無く、確実に締まっている
- バッテリーが膨らんでいない。残量が満充電に近い
- GPS が十分な衛星数を掴んでいる。ホームポイントが更新された
- コンパスの警告が出ていない(金属・建物の近くでは出やすい)
- 送信機と機体のリンクが安定している。RTH(自動帰還)の高度が周囲の障害物より高い
- カメラの設定・記録先を確認した
- 離陸直後に数秒ホバリングして、姿勢と操作の応答を確かめる
4. 飛行中 — 常に
- 機体を目視で追えている(目視外の承認が無い限り)
- バッテリー残量を見ている。帰還に必要な分を残して切り上げる
- 有人機が見えたら、直ちに降下・退避する
- 人や車が近づいてきたら、距離を取るか着陸する
- 風が強まった・機体の挙動が変わった・警告が出た——どれか一つで着陸する
5. 着陸後 — その場で
- モーターが止まってからバッテリーを外した
- 機体の外観と、プロペラの状態を見た。異常があれば次回までに直す
- データ(写真・動画・フライトログ)を保存した
- 特定飛行なら飛行日誌に、日時・場所・時間・操縦者・機体の点検を記録した
- 事故(人の死傷・物件の損壊・航空機との衝突など)があれば、国土交通省へ報告する
飛ばさない判断
チェックリストの本当の用途は「全部に印を付けること」ではなく、一つでも付かなければ飛ばさないと決めておくことです。 現地まで来て中止するのは悔しい。だから前日の段で天気を見て、家を出る前に決めておく。 現地で迷うのは、決めるのが遅かったということです。
記録を残す
特定飛行なら飛行日誌が義務です。そうでなくても、記録がある操縦者と無い操縦者では、何かあったときのその後がまったく違います。 Airffic World に機体を登録しておくと、飛行中の位置と高度が地図に出て、履歴として残ります。日誌の裏付けになります。